2019年7月21日投開票の参院選では、7月8日から投票日前日まで政見放送が行われます。
今回の政見放送から一部の立候補者は、政見放送の映像を自ら制作できるようになりましたので詳しく調べてみました。
政見放送の方式とは?
2つの方法があります。
スタジオ録画方式
候補者が放送事業者のスタジオに出向いて録画する方式です。昔から行われている方式です。
持込みビデオ方式
候補者が自ら録画して作成した映像をそのまま放映する方式です。
持ち込みビデオ方式は今回の選挙が初めて?
既に、衆議院の小選挙区では認められていました。
参院選挙に限れば、今回の選挙が初めてとなります。
選挙区と比例区どちらでも利用できるの?
いいえ。選挙区からの立候補者に限り持ち込みビデオを使用できます。
比例区からの立候補者は従来通り、スタジオ録画方式となります。
持ち込みビデオ方式をどの立候補者も選択できるの?
いいえ。持ち込みビデオ方式を選択できる人は限られています。
①所属国会議員が5人以上又は
②直近の総選挙若しくは通常選挙における得票率が2%以上のいずれかの要件を満たす確認団体・推薦団体の所属候補者・推薦候補者のみが選択可能です。
放送局が加工編集してもよいの?
放送事業者は、その録音・録画した政見又は当該候補者が録音・録画した政見をそのまま放送しなければならないことになっています。
持ち込みビデオ方式の対象者が制限されている理由は?
政見放送の品位保持の観点から、対象者が制限されています。
弱小な政党や政治団体の持ち込みビデオを放送すると品位がなくなってしまうリスクがあると判断したようです。
持ち込みビデオ方式の費用は?
持ち込む映像は、時間が5分半以内と定められ、制作費は約280万を上限に公費が使われます。
280万円あれば大手広告代理店などが制作して、上質な映像が出来そうですね。
NHKから国民を守る党などの小さな政党は?
上記要件を満たしていないため、スタジオ録画方式のみ選択可能となります。